日常

ワンオペ育児がつらい…」と思ったとき――共感とエールを込めて

育児の悩みを「私だけ?」と感じるのは、けっしてあなただけではありません。 多くの人が、ひとりで抱え込みがちになるワンオペ育児の現実や、母親としての葛藤、不安、そして周囲との孤独感に直面しています。

「どうして私だけがうまくできないんだろう…」」と、つい自分を責めてしまう毎日でした。
子育てに悩むこと、それは決して特別なことではないと思います。

忙しくても、余裕がなくても、子どものことは精一杯やりたい。
後悔だけはしたくない。その思いだけで、がむしゃらに毎日を走り抜けていました。

自分のことなら悩まないのに、子どものこととなると…

自分のことだったら、悩むことがあってもいつの間にか忘れたり、「まあ仕方ないか」と受け流すこともできていました。

でも、子どものことは違いました。
小さなことでも気になって、考え込んで、悩んで、答えが見つからなくてまた悩む。

子どもにとって“最善”を選んでいるつもりでも、それが正解だったのかなんてすぐにはわかりません。
子育ては結果が見えにくく、不安になるのが当然。「子どものため」と思えば思うほど、責任感が重く感じられてしまいます。

ワンオペ育児という現実の中で

我が家は夫が多忙で、ほとんどの時間がワンオペ育児でした。

自分のことを振り返る余裕もなく、髪を振り乱して子育てと仕事に追われる日々。
外見を気にする時間なんてほとんどなくて、「母」という役割に飲み込まれそうになりながら毎日を必死で過ごしていました。

相談できるママ友もいなくて、小さな悩みも心の中に溜め込むしかない。
どうしようもなくなって、泣きながら実母に電話したことも何度もありました。

母の支えがなければ、私は子育てを続けられなかったかもしれません。

医師でも「母になる」ことには戸惑った

私は医師という職業柄、周りからは「病気のことはわかってるでしょう?」「子育てもきっと余裕でこなせるはず」と思われていました。

たしかに、子どもの発達や成長について学ぶ機会も多く、「私は大丈夫」とどこかで思っていた部分もありました。

仕事で得た知識や経験とは全く違う、「母親であること」への戸惑い。「母になる」ことはまったく別の経験でした。

仕事が忙しかったこともあり、母親教室には参加しませんでした。
「なんとかなる」と思い込んでいたのですが、それは大きな間違いだったと、あとになって気づきました。

退院して、スヤスヤ眠る赤ちゃんの隣で、「私はこれからどうしたらいいんだろう…」
と、しばらく呆然としていたのを今でも覚えています。

夜泣きで寝不足の日々、思い通りにならない子どもの反応、自分の感情がコントロールできないこと…。
知識だけでは解決できない育児の現実に、何度も悩まされました。さらに、周りから『できて当然』と思われているプレッシャーが、自分をより追い詰めてしまうこともありました。

成長とともに、悩みの内容も変わっていく

「怒りたくなかったのに」「もっと優しくできたはず」
そんなふうに自己嫌悪に陥ったことも、何度もあります。

子どもの成長段階よくある悩み例
新生児期母乳の量・夜泣きなど
幼児期イヤイヤ期、自我との向き合い
幼稚園〜小学校友達との関係・声かけ
中学・高校勉強、進路、親子の距離感

どの時期にも、それぞれの悩みがあって。

「見守るだけ」の難しさを、心底実感しました。
黙って見守るって、想像以上に大変です。

時には「できていないのは私だけ…?」「どうしてこんなにうまくいかないんだろう」と、自分を責めてしまう日もありました。

子どもに感情的にぶつかってしまったあと、
自分の感情をうまくコントロールできない自分が情けなくなって、
さらにそんな自分に落ち込んで──。

まるで負のループにハマっていくような感覚。

子どもの寝顔を見ては、
「ごめんね、余裕がなくて…」と反省の涙がこぼれる夜もありました。

「私はダメな母親だ」──そんな思いに押しつぶされそうになることも。

救ってくれたのは、言葉の力と、相談できる“誰か”

そんな私を救ってくれたのは、本の中の言葉たちでした。

特に、佐々木正美先生の『子どもへのまなざし』は、私の心の支えになりました。
読みながら何度も涙が出て、少しずつ心がほどけていくような気持ちになったのを覚えています。

また、メルマガで知ったパピー石神先生の考え方にも惹かれ、思い切って会員登録。
悩んだときにメール相談を利用して、冷静でフラットなアドバイスに本当に助けられました。

ひとりで抱え込まない。思い切って“話す・相談する”ことも勇気。
フラットな立場で受け止めてくれる誰かの存在が、どれほど心強いかを実感しました。

もちろん、家族の存在にもたくさん助けられました。
私の場合は特に母の支えが大きくて、一人ではとても乗り越えられなかった場面もありました。

支えてくれる人がいるなら、迷わず頼っていい。
「頼ること」は弱さじゃなく、「強さ」。悩みが尽きない「今」を全力で生きているあなた自身を、ちゃんと褒めてあげてほしいです。

子どもはいつか巣立っていくからこそ

子育ては、必ず終わりがあるものです。

渦中にいるときは、「早く大きくなってほしい」と何度も思っていました。
でもいざ巣立ちの時が来ると、「もっと一緒にいたかったな」「あの時間は本当に尊いものだったな」と心から思うようになります。

今、子育てで悩んでいる方に伝えたいです。
子どもと一緒に過ごす一日は、かけがえのない財産。完璧を目指して苦しくなるときは、「自分はじゅうぶん頑張っている」と認めることが大切です。

子育てが終わって思うのは、子育ては“親育て”でもあるということ。
子どもと向き合いながら、私自身もたくさん悩み、気づき、少しずつ成長していきました。

思い通りにいかない日も、迷いながら進んだ日々も、すべてがいつか自信に変わる。
物事を違う角度から見られるようになったと感じています。

「子どもを育てながら、私も一緒に育ててもらっていた」
そんな実感が、今は胸の中に静かに残っています。

最後に──過去の私、今のあなたへ

子育てがつらいと感じるのは、それだけ本気で子どもに向き合っている証拠。

できなくて落ち込む日も、悩む夜も、あなただけではありません。

どうか自分自身を大切に――。今日もがんばるあなたにエールを送ります。

完璧じゃなくていい。
うまくいかない日もあるけど、それでも子どもはちゃんと育っていきます。

どうか、自分自身を大切にしてくださいね。

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